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お知らせ

大切に受け継がれるものを――楽太鼓の修繕

こんにちは。

京都の桜も終わりを迎え、街が落ち着いてくる…かな?と思っていましたが、

近年の観光客増加の勢いはすさまじく、街が落ち着く気配がありません。

世界各国からいらっしゃる観光客の皆さんはとっても楽しそうでウキウキされていて、

いいなぁ・・・と指をくわえて見ていたのですが、私にもちょっとウキウキすることがありました!

 

美濃角で働いていると、普段なかなか目にすることのできない京都の職人さんの仕事が見られるのですが、

今回私個人的にとてもテンションが上がりました!

 

楽太鼓です。ビフォーの写真がないのですが、仕上りはこんな感じです。

 

 

 

↓↓↓

 

 

 

もともとは総金でキンピカピンだったのですが、

今回の修繕で胴の部分は木地目を出し上品に仕上げ、打つ部分は金箔を貼り直しました。

 

豊川稲荷と由縁あるのあるお客様のご希望で、狐をオリジナルで京絵師の方に描いていただき、

世界で一つの楽太鼓に生まれ変わりました。

 

裏にも狐が二匹います。

 

組み上げて下さった太鼓屋さんも「長年やってるけどこんな楽太鼓は初めて見た!」と

興奮気味にお話ししておられました。

 

お客様にも大変喜んでいただけ、「一生大切にして次の世代にも受け継いでいく」と

おっしゃっていただけ一安心したとともに、とっても嬉しい気持ちになりました。

 

もともと価値ある楽太鼓であったと思いますが、いろんな職人の手を経て修繕され

お客様の手元にもどりまた新たな価値が付加され、大切に受け継がれていく存在と

なっていくんだなぁと気づき、微力ではありますが、美濃角がそのお手伝いを

させて頂けたことがとても誇らしく思いました。

 

 

 

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