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美濃角 女将の日々の出来事

◆限定10体◆干支「亥」のご注文受付開始いたします。

早いもので今年も残り2か月となりました。

 

そろそろ新しい年を迎える準備をしなければいけませんね。

 

さて、美濃角では今後12年にわたり、木彫りの干支を販売させていただくことになりました。

 

所説ありますが干支の順番は、お釈迦様が具合を悪くされた時にお見舞いに駆け付けた順と言われています。

 

来年は「亥」です。

 

好物のどんぐりを鼻に乗せ、お釈迦様のもとへまさに猪突猛進。

 

今にも走り出しそうな躍動感、毛並み、鼻に乗せたどんぐりや、蹄に至るまで細かく彫り込まれています。

今後12年にわたり、それぞれの干支が新年の挨拶にとっておきの品を持参し、お釈迦様のもとにはせ参じる様子を表していきます。ご期待ください。

 

◆限定10体◆ 干支「亥」

【価 格】 54,000円(税込)

【サイズ】 約横11×奥行5×高さ11㎝

【 材  】 米ヒバ

【仕 様】 桐箱入り

【注文締切】 11月30日(金) ※予定販売数に達し次第終了いたします

【 発送 】 12月下旬予定

※一つひとつ手作りですので、多少の個体差が生じます

 

うつくしい仏具 如意~拈華微笑~

こんにちは。毎日暑い日が続いていますね。

京都は連日35度を超えていて、体感では40度ぐらいある・・・気がしています。焦げそう・・・。

 

そんな酷暑もわすれて、「はっ」とするような仏具を一つご紹介したいと思います。

 

拈華微笑(ねんげみしょう)

こちらは、蓮をモチーフにした如意(材:栃ノ木)です。

 

お客様から、「おまかせで」と言っていただき、贔屓にしている京仏師さんと相談しながら1年半をかけて制作しました。

 

ご注文頂いたお客様は、こだわりもセンスもある方ですので、社長はちょっと頭を抱えていたみたいですが・・・笑
仏師さんとお話しするうちにどんどん具体的なデザイン案が出てきて、とても刺激的で楽しい仕事だったようです。

 

繊細で美術品のような、でも、仏具はあくまでも道具なので、使用に問題のない強度を持たせて・・・今までに見たこともない美しい如意を目指して1年半。

 

 

仕上ったものを見た時は、拈華微笑の周りだけ数千年前から時間が止まっているかのような、

でも瑞々しさも感じるという不思議な感覚になりました。

 

「はっ」と息をのむうつくしさとはこのことかーーーー!!!と。

かえるさんもいます。

 

 

とっても繊細に見えますが、野球のバットのようにブンブン振り回しても大丈夫だそうです。

まさか、振り回しませんけどね、、。でも、それぐらいの強度もあるんだそうです。

 

当たり前のように決まった形がある仏具ですが、お客様のおかげで唯一無二の物を作らせて頂く事が出来ました。

 

これからも美濃角は「うつくしい仏具」をテーマに様々な創作仏具を作ってみたいなぁと思っています。

制作期間2年以上!渾身の九条袈裟

こんにちは。ついに梅雨入りしましたね・・・

 

じめじめムシムシが苦手なのでこれからの季節は恐怖です。

 

特に洗濯物が乾かない・・・(にじみ出る主婦感…)。

 

 

という前置きはどうでもいいですね。

 

今回はとっても珍しい、というか世界に一つの九条袈裟をご紹介いたします。

 

 

白地サヤ形/錆鉄地心如雲柄箔 額縁九条袈裟

 

あぁ、よくある龍の御袈裟ね…と思われますか?

 

 

いいえー!!違うのです。

 

 

アップにすると、、、

 

手刺繍です!

 

しかも龍の図も京絵師さんが御袈裟に直接描かれたものです。

 

 

お客様と、こういうお袈裟を作ってみたいねーというお話をさせていただいたことから始まり、

構想から納品まで約2年のお時間をいただき製作させていただきました。

 

サヤ型の生地や円廻りの金襴も、元ある物をこの御袈裟により合うように

作り替えたり、細部にまでこだわりが詰まった一品に仕上がりました。

 

 

躍動感のある瑞雲無限龍は、寺院様とその檀家様の永遠の繁栄を願い描かれたものです。

 

爽やかな風と共に幸せも運んできてくれそうな、とってもかっこいい素敵なお袈裟に

仕上がったと美濃角一同喜んでいますし、

ご納品させていただきましたお客様からもご満足いただけたそうでホッとしました。

 

お話をいただいてから完成まで、京絵師や、手刺繍職人と何度も何度も打ち合わせを重ね、

試行錯誤し、西陣織の職人さんにもご協力いただきました。

美濃角にとって、とってもチャレンジングな事でしたが、これでまた一つ成長できた

ような気がします。

 

今まで見たこともないような御袈裟のご希望がございましたら、

ぜひ美濃角までご相談くださいませ(∩´∀`)∩

 

欅の竹?美濃角オリジナルの払子「竹音」

とてつもなく久しぶりの更新となってしまいました…。美濃角は細々とではありますが、元気に営業中です!

 

今回は美濃角オリジナルの払子をご紹介します。

 

「竹音(ちくおん)」

国産の欅を使用し、リアルな孟宗竹を模した払子柄です。

欅はとても固い材で、細かい彫刻が難しいらしいのですが、一見本物の竹のように見えるほどリアルな出来栄えです。

 

根付きVer.もあります。この根の部分がまたすごい!!

 

表面の加工も上品で落ち着きのある雰囲気で禅宗の御寺様にぴったりかな?と個人的にはおもっています。

そして欅製なので、長年使用することで手になじみ風合いもどんどん変化していくそうです。

 

この「竹音」は京都の職人さんと弊社が共同で企画・デザイン・制作した払子なのですが、素人の私が見てもすごくて、欲しいな…と思ってしまいました。

 

私は払子は使わないので(というか使えない)、、、例えばカバンの持ち手の部分とか?に使用したら個性的でおしゃれかもしれません。

もしくは包丁の柄とか?

 

残念ながら、そういったものに加工する予定は今のところありませんが…

いろいろなアイデアがどんどん浮かぶ職人さんなので、今後もとっても楽しみです。

 

美濃角オリジナル払子 「竹音」

https://minokaku.com/archives/products/501

 

美濃角オリジナル払子 「竹音」(根付)

https://minokaku.com/archives/products/505

九条袈裟・七条袈裟の新作を掲載しました

大変ご無沙汰してしまいました・・・。

忙しさにかまけて、なかなかホームページの更新ができずにおりました。

 

で、少しだけ余裕が出てまいりましたので、このところご紹介できていなかった新作(と言っても半年以上前の物もございますが・・・)の九条袈裟と七条袈裟をドンとUPさせて頂きましたので、ぜひご覧くださいませ。

金彩や手刺繍、変り糸での刺繍など、様々な趣向を凝らした美濃角コレクションをお楽しみいただけますと幸いです。

御袈裟コレクション

もし気になる御袈裟がございましたら、ぜひお問い合わせくださいませ。

 

すごいぞ!パールトーン!! その2

前回、衣や御袈裟へのパールトン加工の効果をお伝えしましたが。

すごいぞ!パールトーン!!その1

 

じつは、パールトーン、布系のもの以外でも加工できるんです。

 

それは、家の壁や屋根!!

 

 

目からうろこでした。

 

 

特に土壁への施工が中心だとおっしゃっていましたが、たしかに。

土壁って、雨や風で腐食してしまったり、土が流れてしまったりしますよね。

 

そうなる前にパールトーン加工しておけば、この通り!

左が未加工、右がパールトーン加工済の土壁のサンプルです。

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さすが撥水加工です。みるみる水を弾いていました。

 

屋根にも。見づらいですが・・・。

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パールトーン加工は膜をはって防水撥水をするわけではないので、家の湿気がこもる・・・なんてことも全くないとおっしゃっておられました。

 

日本の伝統文化を守るということを大切にされているパールトーンさんなので、伝統的な衣装だけではなく、日本家屋の保全にも貢献したいということで始められたようです。

 

土壁をはじめ、伝統的な日本家屋が多いお寺様にもぴったりではないでしょうか。

 

 

 

すごいぞ!パールトーン!! その1

先日、「あんしん着物パールトーン」でおなじみの株式会社パールトーンの方がご来社下さり、パールトーン加工についての詳しい説明会を開いてくださいました。

 

パールトーン加工とは、主に着物、当社では大衣や袈裟を中心とした正絹の商品に撥水・撥油加工を施す加工の事です。

 

撥水・撥油をして汚れを防止するための加工だということはぼんやりとは知っていましたが、実際に説明を受けてみて、びっくりしました。

 

パールトーン加工がされた着物にお醤油をこぼして・・・

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水たまりのように弾いていますね。

これがパールトーン加工無しだと、生地がお醤油を吸収してしまい、すぐにしみになってしまうそうです。

 

この醤油をタオルで吸い取り・・・

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水でふき取ると・・・

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ほとんどこぼした個所がわからないほどになります。

 

パールトーン加工がされていない正絹(シルク100%)に水は厳禁ですが、水溶性の汚れであれば、パールトーン加工がされている場合、ある程度水でお手入れが可能なのだそうです。

 

また、縮緬などは水に濡れることによりかなり縮みが発生しますが、パールトーン加工がされていると、ほとんど縮みませんでした。

 

中央のみパールトン加工済の生地です。

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また、パールトーン加工は、生地の表面をコーティングするのではなく、織糸の1本1本に加工を施す手法なので、通気性もよく、風合いもほとんど変わらないということでした。

これからは汗をかきやすい季節ですので、汗しみ予防にもよさそうですね。

 

そしてよくあるのが、蝋燭の蝋が付いてしまった!という場合。

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ちょっと見にくいですが、パールトーン加工がされている中央部分の蝋は、しみこまずぷくっと盛り上がった状態に。

未加工の部分は染み込んでしまっています。

 

 

最近は実用性の面からどうしても化繊の衣や御袈裟のほうが重宝される部分もありますが、パールトーン加工があれば、正絹物でも日常的に使えるのではないかなと思います。

 

大切な衣や御袈裟に、また打敷や幕などに、パールトーン加工、いかがでしょうか?

【春夏の新作】さわやかな金彩九条袈裟のご紹介

とてもさわやかな地色と夏らしい白蓮の花の図柄が金彩で描かれた袈裟を発売しました。

 

商品ページはこちら

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湖面に咲く白蓮と、穏やかな水の流れを表現した金彩模様は、美濃角のオリジナルです。

 

 

数量限定で受注販売させていただきます。

詳しくは、各営業担当にお問い合わせ頂くか、左下のメールフォームよりお問い合わせください。

下駄じゃなくて、GETA!

美濃角でお取り扱いさせていただいてる商品は、何十年も形の変わらない商品がほとんどです。

下手したら何百年と同じものも・・・。

御袈裟や衣はもちろん、下駄や足袋、草履・・・そんな定番品にも、最近新しい風が吹いてきた気がします。

 

今回ご紹介したいのは、GETAです。はい。下駄じゃなくて、GETA。

 

先ずは、そのスタイルをぜひ!

白はなお

SA-07 ホワイト

黒はなお

SA-05 ブラック

かっこよくないですか?!近未来な雰囲気で、すごくスタイリッシュです。

 

こちらは静岡で作られている商品なのですが、国産のヒノキを使用し、足裏に沿うようなソールの形になっていて履き心地にもかなりこだわってられるようです。

 

 

ソールの裏にはしっかりしたすべり止めもついているので、現代の滑りやすいタイル道やアスファルトも大丈夫!

geta_ura

 

また、女性用のGETAの展開も豊富ですので、寺族さまやお知り合いの方へのプレゼントとしてご購入いただくこともございます。

個人的にはこのデザインが気になります。普段履きにもなりそうだし、浴衣にも似合いそう。

SH-12 縞縞(m2)/花衣・ワイン

こんな渋いけどモダンなデザインのも良いですね。

KTW-11 幾何だ円/黒・ワイン

KTW-10 菊友禅/赤・茶

他にも色や、デザイン違いなど様々な展開があります。商品紹介ページにも掲載していますので、ぜひご覧ください。

あぶらとり紙はコミュニケーションツール

最近、ちょくちょくご注文をいただく小さい記念品(御檀家様への配りもの)で人気なのが、名入れのできるあぶらとり紙です。

今のところこんな2種類のデザインで展開させて頂いています。

あぶらとり紙

こちらのキャラクターは、白隠という江戸時代中期の禅僧の作で、美濃角でもお世話になっている愛媛県の法華寺様がお持ちの双幅(左右一対に仕立てられた書画の掛物)に描かれているもの。

法華寺様より特別に許可をいただき、あぶらとり紙のデザインに使わせていただいております。

 

人々の幸福を祈り、描かれたとされるユーモアあふれるキャラクターは御檀家様への御配りものにぴったりだなと個人的に思ったり。

 

しかし、営業担当から「そもそもあぶらとり紙って、若い人しか使わなくない?ってことは、ご年配の方が多い御檀家様への配りものとしては不向きでは・・・」と苦言が・・・泣

 

いいえ、そうじゃないんです!

 

お寺からもらったあぶらとり紙を、奥様やお嬢様、お孫さんなどにあげるんです。

そしたら、一つのコミュニケーションがそこから生まれる気がしませんか?

 

おじいちゃん:「これ、使うかい?」

 

孫:「えーなに?あぶらとり紙かー。もらっとくわ。ありがとう。」

 

おじいちゃん:「ほんでこれは、何に使うもんかいね?」

 

孫:「これはね、・・・・・」

(以上、妄想の会話)

 

なんて。いいなぁ。美濃角が販売したものが、こういう風なコミュニケーションに使われるって想像しただけでうれしくなります。

 

もっと売れるといいなぁ・・・。(願望)

 

あぶらとり紙の詳細はこちらです

 

 

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