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大切に受け継がれるものを――楽太鼓の修繕

こんにちは。

京都の桜も終わりを迎え、街が落ち着いてくる…かな?と思っていましたが、

近年の観光客増加の勢いはすさまじく、街が落ち着く気配がありません。

世界各国からいらっしゃる観光客の皆さんはとっても楽しそうでウキウキされていて、

いいなぁ・・・と指をくわえて見ていたのですが、私にもちょっとウキウキすることがありました!

 

美濃角で働いていると、普段なかなか目にすることのできない京都の職人さんの仕事が見られるのですが、

今回私個人的にとてもテンションが上がりました!

 

楽太鼓です。ビフォーの写真がないのですが、仕上りはこんな感じです。

 

 

 

↓↓↓

 

 

 

もともとは総金でキンピカピンだったのですが、

今回の修繕で胴の部分は木地目を出し上品に仕上げ、打つ部分は金箔を貼り直しました。

 

豊川稲荷と由縁あるのあるお客様のご希望で、狐をオリジナルで京絵師の方に描いていただき、

世界で一つの楽太鼓に生まれ変わりました。

 

裏にも狐が二匹います。

 

組み上げて下さった太鼓屋さんも「長年やってるけどこんな楽太鼓は初めて見た!」と

興奮気味にお話ししておられました。

 

お客様にも大変喜んでいただけ、「一生大切にして次の世代にも受け継いでいく」と

おっしゃっていただけ一安心したとともに、とっても嬉しい気持ちになりました。

 

もともと価値ある楽太鼓であったと思いますが、いろんな職人の手を経て修繕され

お客様の手元にもどりまた新たな価値が付加され、大切に受け継がれていく存在と

なっていくんだなぁと気づき、微力ではありますが、美濃角がそのお手伝いを

させて頂けたことがとても誇らしく思いました。

 

 

 

御袈裟袋を縫ってみました

衣屋の嫁になった私ですが、御針仕事は一切できません・・・。

法衣の仕立なんてとんでもない、玉止めや並縫いも怪しいレベルです。何もかも小学校の家庭科レベル。

 

というわけで、もちろんお客様に納める法衣などは、熟練の職人にお願いして縫い上げてもらっています。

なんどか見学させてもらったことがあるのですが、その技術の高さったら!!口をぽかーんとあけて見とれてしまうほどの速さと美しさで縫い上げていかれます。

美濃角では、手縫いの職人さんたちに「一寸十針」のクオリティを基本にお願いしています。一寸十針とは、文字通り、一寸の中に十目の縫い目がある状態の事。

一寸とは約3.8cm。その間に針目が十目!!!それをひたすら繰り返す技の美しさったら。そんな姿にあこがれだけは抱いておりまして。

 

月に数回、美濃角の事務所へ職人さんがいらっしゃる時をねらって、少しだけ教わる機会を作って頂きました。

 

御法衣を・・・なんてとんでもない話なので、まずは小さな御袈裟袋から。

はぎれを利用して裁断、縫製。所要時間約4時間・・・。

下手すぎて画像を載せたら社長から怒られるかもしれませんが。仕上りはこのように。

袈裟袋

紐の付け方や、縫い目の蛇行による蓋部分のヨレヨレ感よ・・・悲

 

表は木蘭、裏地は青にしました。色合わせはなかなかおしゃれ?とこの部分だけ自己満足。

袈裟袋2

教えて下さった職人さんは、ささっと美しく仕上げられていました。さすがでした。

 

改めて職人さんの技術の高さを思い知った体験でした。。

時間を見つけて修行に励みます。

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